昨夜はいつもより30分くらい早く寝たせいか、寝覚めは悪くなかった。いつもの月曜日と同じように仕事は山積みだった。毎日が塊になって流れ去る。過去は雪のように降り積もる。記憶は霧のように宙に溶けていく。疲労が波のように押し寄せる。覚えていることよりも忘れてしまったことのほうが多いことに気づいたとき、人はすでに年老いている。明日が泥のように広がっている。